ベートーヴェン交響曲9番、4楽章より

またもや某所で上げた分析の転載。

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この楽章の主調はDmajorで、長くてあまり好きじゃなかった(最初のポリフォニックな弦の主題以外)。 規模も長さもどう見てもデカすぎだし、音速はあまり早くないので、オケに合唱まで入ると物理的に広がりすぎて誰がどうやろうと、音楽の質は下がる。迫力は出るけど、この流れで一番才能を無駄にしてしまった作曲家がマーラーなのかなとか思ったり。後々謝罪するかもしれないですけど・・・。

6拍子に変わってB♭での合唱の後、弦での3連符の歓喜細胞の展開がものすごく好きで、再び主調Dでの合唱が入る前の休憩所。 Dへの3度転調を意識したhで、主題のレミファ、が重要なモチーフ(aと書く)で、h(短3度下)でソプラノが半音上昇しつつⅤで半終止、賢者モード、aとともに+Ⅰに着地,aをマイナー化した-Ⅰで対比、「同じもの」を明暗で対比して聞かせる手筋はbeethovenが大好きみたいで、私もよく使います。 +Ⅰの所では低音の響きからⅠ楽章の冒頭を想起するのは考え過ぎですかね。

そして、マイナー化したbmを主調DのⅥと読み替えてⅠの2転、バスで経過的に一瞬導音を出すくらいで(Ⅴ→Ⅰ感を弱めて)、合唱でのテーマに入る。

ここ数ヶ月ソナタを作曲していて、やたらベートーヴェンと対話していてその流れでコレもちょくちょく見ていたので書いてみました。