椅子のブラインドテスト

10年前にIKEAで2万円で買った椅子の座面がビリビリになったので、ぼちぼち探していて、大塚家具などで試座するも先入観を捨てて試座するとリクライニング以外大した差がないように思えたので、検証。

羽毛布団やマットレスなど、いつもの事ながら価格を見た上での評価はロクなことにならないので、ブラインドは必須だが日本語圏の情報は皆無。 メーカーは間違いなく開発のためにとってるけど(この態度がないと開発もロクなことにならない)、絶対に公開は無い

www.youtube.com

の動画を発見したので、サンプルは少ないものの計算してみた。 椅子の数が近くなる$700で区切り、それ以上と以下が高価/安価、選んだ/選ばれなかったの2つの軸で集計。

total=13*3
hp_good=2
hp_bad=2+3+2+3+3<s>**</s>
lp_good=7
lp_bad=total-(hp_good+hp_bad+lp_good)

df_chair=t(matrix(c(lp_bad,lp_good,
  hp_bad,hp_good),nrow=2))

 df_chair
     [,1] [,2]
[1,]   17    7
[2,]   13    2

df_chair/apply(df_chair,1,sum)

> df_chair/apply(df_chair,1,sum)
          [,1]      [,2]

[1,] 0.7083333 0.2916667
[2,] 0.8666667 0.1333333

fisher.test(df_chair)

Fisher's Exact Test for Count Data

data:  df_chair
p-value = 0.4372
alternative hypothesis: true odds ratio is not equal to 1
95 percent confidence interval:
 0.03343145 2.48724807
sample estimates:
odds ratio 
 0.3825363 


単純に、安いほうがピックアップされた確率は29%,高い方は13%。フィッシャーテストでは有意でない。 これは全部統合したかなり荒っぽい計算。 個人と価格から順位を生成するプロセスを記述して、価格や評価者別の重みなどを見るのをstanでやる方法をちょっと考えたけど順位の扱いが難しい気がするので保留。

腰痛予防・回復、疲労回復などのある無しは、明らかにエビデンスが必要なもので、やたら効果を謳うのは悪質な詐欺とすら思える。

その他、まず一番重要な座面に関しての快適度は、おそらくクッション・メッシュの形状や密度にメチャクチャこだわった所でおそらく明らかな差が出るに至ってない。メッシュやクッションの密度を心地よくなるだろう分布にして見ました(そしてコストが上がります)ではダメで、変えた所で本当に心地よくなければ如何に宣伝した所で効果のない薬なワケです。 背面に関しても同様だが、背面のメッシュなんてもっと差が出にくいハズ。

今の所の印象で3万円程度と10万円オーバーで違う点は、耐久性とリクライニングの滑らかさくらいな気がします。